書類選考を通過せよ|技術者の転職・エンジニアの中途採用内定に向けて

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中途採用は書類選考で決まる

「書類選考にぜんぜん通過できない・・・」 私が転職活動をしていたとき、よくこんな悩みを聞いたものでした。 確かに私自身書類選考に落ちまくった口ですから、この気持ち、 すごくよくわかります。 この書類選考を突破する方法を究めることが、 技術者・エンジニアに限らず中途採用の「内定の秘訣その2」です。 時には「10社に書類を送って1社通ればいい」などと言って、数打ちゃ当たる戦法 を取ったときもありました。 が、今ならわかります。はっきり言ってこのやり方では転職活動が長引くばかりです。 なぜなら転職活動においては

書類選考の時点でほぼ合否が決まっている

からです。中途採用=即戦力の募集、というのはよく言われる話です。 企業側にしてみれば、人柄やコミュニケーション能力よりも、 自分たちの求めるスキル・経験を持っているかを最優先でチェックします。 書類選考(特に職務経歴書の内容)はそれをチェックする場ですから、的確にアピールできていないと たとえどんな優れたスキル・経験を持っていたとしても落選してしまう、 ということになるのです。

書類選考では「即戦力感」を上手に伝えられた人が勝つ

ということを、よーく覚えておいてください。 具体的には、書類送付の際は以下の3点に配慮する必要があります。

  1. 募集されている仕事の内容と必要なスキルを理解する
  2. 自分が役に立てる理由を具体的なエピソードを交えて証明する
  3. 「企業が求めている要素に応えられる」ことを志望動機化する

この3つのポイントを抑えることが、書類選考をポンポンと通過するために非常に重要なんです。 もっと言うと、これらがきちんとできてさえいれば、面接に呼ばれた時点でほぼ内定が確定している という状況も夢ではありません。

募集されている仕事の内容と必要なスキルを理解する

これは大変重要なことですので、忘れないで置いていただきたいのですが、

中途採用においては「企業分析>自己分析」

です。最近は「自分探し」「ジコブンセキ」というのがやたらもてはやされています。 私自身それらを否定する気は全く無いのですが、 転職活動において「やってみたいから」「興味があるから」という理由だけでは厳しい選考に通過することはまず不可能です。 特に未経験者の場合はなおさらです。
中途採用を行う会社というのは必ず、「担当の専門エンジニアが突然やめてしまって困った」 「この分野の研究開発に手を出して新規事業化したい」「Webサイトを充実させて営業力を強化したい」 といった、「困った、○○したい」といった事情があるのです
。 別な言い方をすると、「即戦力」の定義は、応募先企業によって違います。 特に経験が浅い方や、未経験の方の場合、いかに当該企業にとっての「即戦力像」をつかむかが鍵であり、 ベテランの応募者を出し抜くポイントととなります。
募集要項や企業のWebdサイトはもちろん、転職フェアや時には社員のブログやネット上の口コミ掲示板も利用して徹底的に調査を行い、 それをつかんでください。その上で、 今御社がお困りの事柄に対して、私はこのようにお役に立てます ということを応募書類(特に職務経歴書)にまとめるのです。 その方法は次の段落でご紹介します。

自分が役に立てる理由を具体的なエピソードを交えて証明する

首尾よく企業分析を行って企業に求められている事をつかむことが出来たら、今度は自分がそれに対していかにマッチした存在であるかを 必ず具体的なエピソードを交えて紹介します。
ただし、採用担当者も忙しい立場ですので、だらだらと文章で記述することはお勧めしません。 人目でわかる状態でしかも自慢のようにならず「お、こいつは!?」と思わせることが重要なのです。
そのため、職務経歴書の経歴欄は時系列の表を用いて、箇条書きでまとまっている状態が望ましいと思います。 わかりやすい職務経歴書作りに悩んだときはこのページの下段のリンクからダウンロードしてご利用ください。 よく自分の職務経歴を記述するときに「役割」までしか記述していない人がいますが、 これは大変もったいないことです。

職務経歴書の経歴欄で、自分が当該企業が求めるスキルを
所持していることをいかにアピールできるか

がポイントです。 ここまでできたら、あとは職務経歴書の後ろの法のスペースを使って、最後のまとめを行いましょう。

「企業が求めている要素に応えられる」ことを志望動機化する

いや~、自分で文章を記述しておきながらずいぶん回りくどい日本語になってしまいました。 要は、

  1. 職務経歴書には「志望動機欄」を設けてください
  2. 「将来○○することを目指しているので、○○業界への転職を決意しました」と書いてください
  3. 「即戦力として御社のお役に立てると思いましたので志望いたしました」
    と書いてください

ということです。 職務経歴書に志望動機を書く人は少なくないと思いますし、そこに転職の理由と将来の目標を盛り込むことは、 キャリア意識の高さをPRする事につながりますので、非常に重要です。 が、逆を言うとみんなここ(つまり項目の「2」)までで終わってしまっているんです。 それでは書類選考を通過することはできません。
ここまでこのページをここまでご覧くださった方になら、その理由はお分かりいただけると思います。 そう、「即戦力感」がアピールできないからです。ですから、ここで重要なのは3番目です。 職務経歴欄には箇条書きで簡潔にまとめていただいたあなたの前職でのエピソード(実は即戦力となるスキルのアピール)ですが、 今度は文章でまとめましょう。前半部分(つまりなぜ化学業界・自動車業界・IT業界を志望したか)は少々熱っぽくなってもかまいません。 が、後半部分には必ず

私は○○という経験を持っているので、即戦力としてお役に立てると思い、志望いたしました

といった内容を加えることを忘れないでください。 ところで、在職中の技術者・エンジニアのみなさんは転職活動に費やすことができる時間も 少なくなりがちだと思います。この志望動機部分は、慣れるまでコツがつかめず、 私もずいぶん時間を浪費してしまったものです。 今回、私が編み出した書類選考に通過できる志望動機をあっさり書けるテンプレート をご紹介しようと思います。 ご興味のある方は、下記のリンクからどうぞ。